ノーマスダンの原理

ノーマスダンを考える上で必要な考え方は、 いかに跳ね上がりを抑えるか(マスダンの考え方)でもいかに衝撃を緩和するか(サスやフレキの考え方)でもなく、 そもそもなぜ跳ねが生じるのかを分析し、ピンポイントで対策を行うこと。 画像2枚目は跳ね上がりの主たる原因である4種のしなり・歪みを矢印で示している。 これらは1000fpsのスーパースロー動画で確認したものである。 1から順に影響が大きく4が一番少ない。 1.赤の矢印が示す前後バンパーの上下のしなり。 フロントタイヤより前にあるパーツは、着地の反動により下方向にしなり、しなりが戻る時に反動で上方向に浮き上がる。これによりフロントが跳ねる挙動を見せる。後ろについても同様。 2.黄色矢印が示すのはタイヤ・ホイールの歪み 着地の衝撃によりタイヤまたはホイールが歪み、歪みから戻ろうとする力により跳ね上がりが生じる。 3.青矢印が示すのはホイールシャフトのしなり 着地の衝撃によりシャフトがしなり、しなりから戻る反動でマシンが浮き上がる。 4.オレンジ色の矢印で示したのは中央部のしなり 着地時にお腹が沈む形でシャーシがしなり、これの反動で浮き上がる。 しかし実際これはほとんど起きない。電池が剛性を確保ししなりを防いでいることや、 1の前後バンパーのしなりに相殺されるからだ。 仮に発生したとしても上方向の浮く力がマシンの中心で発生するため、マシン全体がほんの少し浮く程度。 ユーロシステムのアプローチ 前後のバンパー下に取り付けたアンダーが地面をたたくことで、1と2の反動を抑止する。 タイヤの柔軟性により衝撃を抑え3、4を抑止。 ノーシステムのアプローチ 1について、前後のバンパーを極限までタイヤに近づける、軽く、剛性の高いパーツで構成することでしなりとその反動を最小限に抑える 2について、剛性の高い形状のホイールを使い、タイヤは最小の薄さにすることで歪みを最小限に抑える。 3について、トレッドを狭めることで最小限に抑える。 4について、電池固定によりしなりを抑止する。

2016/06/21 12:57:45

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COMMENT

ユーロ(2台目)

携帯が事故で故障したため、現在はこの2台目アカウントに移行しノーシステム中心にマシンを製作しております。

ユーロ

重鎮だなんてとんでもないてす。なかなか結果が出せず、でもノーマスダン(ノンフレキ)一筋を継続してノウハウだけ蓄積されて今に至ってます。

ユーロ

ノーシステムは立体向けに特別な加工や追加部品を使わないという意味で勝手にそう呼んでいます。やってることはそのとおりで跳ねを抑えるというより跳ねの発生そのものを最小限にするパーツ構成にするイメージです

たけぴよ@四駆老

ヒクオ登場以前からの重鎮であるユーロさんから色々とお話を伺えて、とても光栄です。

たけぴよ@四駆老

度々、ありがとうございます。ノーシステムとは、バンパーによる衝撃分散をしないということですか? ショートローラーベース、タイヤ、ピッチ方向の剛性で跳ねを抑える感じでしょうか?何度もすみません。

ユーロ

なるべく滑る素材を使うことぐらいですかね。1mmだとどうしてもするので課題ではあります。だからノーシステムに切り替えたっていうのもあります。

たけぴよ@四駆老

ありがとうございます。 連投すみませんが、バンクなどはどう減速を抑えていらっしゃるのでしょうか?

ユーロ

必ずしも1mmである必要はなく、アンダーの位置やタイヤの柔らかさによって変わってきます。

ユーロ

コメントありがとうございます。 アンダーの高さについては1.0から1.5mmの間にしてます。低ければ低いほど、タイヤから離れれば離れるほど効かせられるレンジは増えます。

たけぴよ@四駆老

はじめまして。 以前よりユーロシステムに興味があり、質問させていただきたく。 アンダーが路面を叩くとのことですが、地上高はどう決めていらっしゃるのでしょうか?経験則になりますか?

ユーロ

僕には・・・ノーマスダンしかないんですよ・・(山田勝己)

ぐっさん(兄者)@M4C六文銭with teamお父さん

素敵すぎます(●⁰౪⁰●)ニヤリ漢って感じがします( ⁼̴̶̤̀ω⁼̴̶̤́ )

ユーロ

最新のノーシステム車(画像2のマシン)でフォースラボのJCコピーコースを完走しセッティングは出ました。 現在新発売の通常品カーボンプレートを用いるとともにナロートレッド化したノーシステム車を作成中。

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