Re-ject(拒絶する)
「...あの、なんか神さまっていつもイライラしてる。とか？(怖)」 ・アァ？フツーよフツー！ 「ほら、それ！何かあったんでしょ？」 ・ガキには1000年早い話よ。結局ニンゲンサマは高尚な理想なんてとても自分のクチからでは言えない、卑怯者な上に臆病者って心底分かったわよ？神様なんてその代理人に過ぎない。 どう、笑えないでしょ？そりゃ、アッチがニコニコしてりゃ、コッチも笑ってるに決まってるでしょうが。 「(うわ、オヤジのグチにそっくり)_φ(･_･まぁ、でもこの世で1番偉いんでしょ？ほら。」 ・確かに、叡智界の王様ね。ワタシは叡智界ではどんな奇跡も厄災も起こせる。だから何？現実では何もできないじゃない？とか言われちゃうのだけど。 「ミニ四駆で勝てないとか？」 ・それは言わないで。まぁ、ニンゲンの知覚している現実って奴、そんなに多くないわよ。特に深く暗い夜のあいだはね。だいたい分かる物は怖くなくならない？分からないから怖いだけで。 「まぁ、"勝負"は分からないからねぇ。^_^」 ・このクソガキ。まぁ、ニンゲン界じゃ、やっぱり博識な学者とか、経験豊かな長老だとかが偉いのよ？だけどキャパ超えるとワタシに無茶振りするわ、泣くわ、叫くわ、しまいには神のせいにするわ、もう全然手に負えませんから(^_^*) 「えー！まさか神さまが見放すなんて！！」 ・見放すも何も自然相手には何も干渉できないわよ？ワタシ。干渉できるのは人間の叡智に対してのみ。ほら、実際に事を運ぶのは(神の加護を受けた)英雄とかでしょ？そもそも信じられないならそれまで。それで、アナタは信じるの？ワタシの事を？ 「そ、そんな風に聞かれたら断らないんじゃないかな？突然だけど。」 ・そんな事ないわよ。怪しい宗教はお断りします。ってみーんな言うじゃない。それと一緒。 そもそもアンタは信じるって事自体、疑わないの？ 「...。分かんないよ、そんな事。分からないけれど、ちゃんと信じなきゃ勝てないと思うよ。自分の相棒の事はさ、全部信じてるもん。間違ってなんかいないって。」 ・アンタが言う相棒ってこの玩具の事でしょ？これは生きていないし、魂だってない。 「そんな！ちゃんと魂込めて作ったんだ。そんなのおかしいよ！(;´д｀)」
2023/05/05 21:45:17
