・まぁそんなもんかもね。私もね、信じてもらえなきゃ、居ないも同然なのよ。 「よくわからないけど。(・∀・)」 ・分からなくていいわ。分かる時が来るから。 「どういう事だよ?」 ・そうね、今時は神なんて信じない人が増えた。それが普通よね?キミも信じないと思うけれど。 「...。サンタクロースがいるとかいないとか?」 ・あら、鋭いわね。そういう事よ。良い子にしているとサンタクロースが来てくれるでしょ?それは貴方が可愛くて、どこかにサンタクロースになる人が居るから。それと一緒なの。 「ふーん。でも大人になったらサンタクロースは来ないんじゃ?」 ・そうでもないわ。って言いたい所だけどねー。大人こそ欲しがってばかりだから。そうね、大昔は王様が神を信じていたから、市民も神を信じていた。でも市民たちはいつしか王様や神のいない国を、市民たちだけで形作る国を夢見るの。 「それは社会で習ったけれど。革命があってから変わったって。」 ・そうね、歴史ではそうなっているけれど、実は何も変わってないわ。法律やルールはむしろ多くなった。 「それはみんなで決めたことだから、しょうがないよ。」 ・本当にみんなで決めたのかしら?昔から元々あったのよ、法律やルールは。それは神が考えたって事にして、王様が市民のために考えていた事だとしたら、横取りもいいところ。ま、王様は自分の国の事しか考えないけど、それよりも上はやっぱり必要だって考える人も居たわ。 「それが神さまでしょ?」 ・国際連合よ。でも似たようなものでしょ? 分かった?法の概念なんか、昔あったものの流用だったって事が。
2023/06/02 00:10:07