ヨンクなカノ女はご機嫌ナナメ その1 「彼女は敵も己も知らない」前編 「走らせろ!今すぐだ!」 「無理だよ準備も出来てないし、それに今のウインドじゃ勝てないよ」 「勝てないだと?そんなのやってみないとわからないだろ!」 「いや、やらなくても分かるよお前とスティンガーの平面速度は大体同じくらい、そうなるとあとは重量、お手軽とはいえ無駄を省いてチューンしてるからな、ウインドの方が重くて無駄が多い」 「無駄が多いって、お前は私にしたチューンはそんなものなのか?」 「そうことじゃなくて、ウインドには時間をかかけてチューンした…しかしそれじゃ…それだけじゃダメなんだよ、それじゃひとつウインドとスティンガーを比べて見ようか?」 「私がしたいのそんなことじゃ…」 「ウインド、もっと速くなりたいか?僕は君を今よりももっと速くしたい、しかし、その為には今の現実を知らなきゃだめなんだ」 「うーう…難しいことを考えるのは嫌だ…でも速くなりたい!!」 「じゃ、比べてみようウインドは前後ともリジット、スティンガーは前後とも横方向はリジット上下方向には可動する乗り上げ防止構造」 「乗り上げ防止?」 「最近はコースへの復帰力を高めるようなチューンをするのが流行ってる、ATバンパーなんかが良い例だね、少しまえは引っ掛かり防止くらいしかなかったから、ウインドは引っ掛かり防止だけだね」 「あっ、こいつバンパーとリアステーが上下に動くぞこれが乗り上げ防止ってやつか?」 「今日はそれがわかれば十分かな?あとはリアのダンパー、スティンガーは流行りのキャッチャーダンパー、ウインドは東北ダンパー」 「後ろがキラキラだな」 「シールを貼ってるからね、ミニ四キャッチャーで作るのがキャッチャーダンパー、FRPやカーボンのプレートでは出ないしなりが特徴、ナットの閉め具合でしなりを調整できるのも面白い」 「なんか良さそうな感じがするぞ」 「でも、ウインドの東北ダンパーもただの東北ダンパーじゃないんだよ、左右が上下に動くことで普通の東北よりフワッとした動きになるんだよ」 「おー!すごいぞ私!」 「アドバンスト東北なんて名前つけてたけどやっぱりキャッチャー方が良いかな?」 「おい、今の時点で私に良い所はないのか?」 (後半へ続く…)
2019/11/30 23:43:41