NYでおもちゃ王国にやってきた1人と1台、ウインドはユウノを無理やり、バブルの箱ものレッドサルダーの前に連れていき、レース祈願をせまるのであった… 「なんでこんな箱ものに願いごとをしなきゃいけないんだ?」 「ジャパンカップで日本一になったあるレーサーはメルカリにその時出場した、日本一になった自分のマシンを売った話は知ってるな」 「あぁ、たしか自分より速いレーサーはたくさんいるから、自分が勝てたのは運だ とか言ってたやつだろ?」 「そのマシンを売った金額をどこかに寄付したらしい…美談だな」 「それとレッドサルダーとなんの関係が?」 「運だ!」 「へ?」 「お前には実力と同じくらい、運が常人よりも圧倒的に足りていない」 「はい~?」 「実力はお前の力でどうにかしろ、海王への道はひたすら修練のみ!」 「え?烈 海王 的な?」 「だが、運の習得はこの私が手伝ってやろうというのだ!ありがたく思うのじゃ~~」 「いえ…お気持ちだけで結構です…」 「つべこべいうな、レッドサルダー様の前にひれ伏すがよい、それ~」 「何だこのクモの糸みたいなやつは?!体が体が…動かない…」 「この蜘蛛御前の糸から逃れはせぬわ!」 「そ…そが…蘇我…町子…分かった、分かったから…はな…じで…」 「わかればよいのじゃ、いくぞよあとについてくるのじゃ、あ~かしこみ~かしこみ~」 「あ~かしこみ…」(なんでこんなことに…) 「もっと大きな声で!」 「あ~かしこみ~かしこみ~」(やるよ!やりゃいんだろ?) 「レッドサルダー様~!今日のレースを!」 「レッドサルダー様~!今日のレースを!」 (みんながこっちをこっちを見てる…) 「勝たせたまへ~~御願い奉る~」 「勝たせたまへ~~御願い奉る~」 (ウインドそれは、へ じゃなくて、え って読むんだ~よ~!わかってるのに へ っていわされた~) 「よし、これで運気アップだな!良かったなぁ、いわしの頭も信心っていうしな!」 「これどう見ても、メガロドンの頭よりでかいよ!!」 「それより速く準備した方がいいんじゃない?」 「そうだ!一次予選!!まだどっちで出るか決めてなかった!!いそげ~!!!」 その2へ続く
2020/01/16 22:50:20